腫瘍

2024/01/29 |

犬の乳腺腫瘍(犬の乳がん)

犬の乳腺腫瘍について

良性が50% 悪性(がん)が50% とされています。

悪性の半分(全体の25%)が再発、転移率の高いものとなります。

小型犬は25%が悪性、大型犬は59%が悪性と大型犬の方が悪性の発生が多い傾向があります。

避妊手術の実施時期が腫瘍発生と関連しており、

初回発情前で避妊手術をした場合は発生率を0.05

2回目の発情前で避妊手術をした場合は発生率を8%

3回目の発情前で避妊手術をした場合は発生率を26%

に抑えることが出来ますが、

3回目の発情以降は避妊手術による悪性腫瘍発生予防効果はありません。

当院では生後6ヶ月での避妊手術をお勧めしております。

 

症状

症状は特に無く、乳腺(お腹)にしこり触れて気づいて来院されることが多いです。

  

当院での治療

基本的には外科手術で腫瘍を切除します。

経過や大きさから良性を疑う場合は腫瘤のみを切除

※小さくても悪性度の高い場合や良性から悪性に変化することもあります。

悪性を疑う場合は領域乳腺切除術、片側乳腺切除術を行います。

基本的には同時に避妊手術も行います。

柴犬さんで1 cm程の腫瘤だったので腫瘤のみを摘出したのですが、悪性度が強く、脈管浸潤(周辺にがんが散らばっている)があったため片側乳腺切除術を行いました。腋窩、鼠径リンパ節に転移はなかったので根治したものと思われます。

オーナー様による普段のスキンシップにより早期発見できたのだと思います。

避妊手術をしていない、した時期が遅いワンちゃんは普段から乳腺にシコリがないかチェックしてあげてくだい。

 

リンパ節に転移がある症例や炎症性乳癌などの手術不適応な場合は化学療法や分子標的薬、放射線治療などが適応となります。

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